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音楽絵本『ミロと森のピアノ』

今日で3月も終わり、自宅の近くにある桜の木を見に行くと

今年もちらほらと桜の花が咲き始めていました。

明日から4月、新年度の始まりです。

 

もう随分前のお話なのですが、私は、『ミロと森のピアノ』という

CDのついた1冊の絵本に、出会いました。

かわいい耳の大きな女の子のおサルさんが、表紙に描かれています。

付属のCDには、ストーリーに合わせて流れる、ピアノ演奏が入っていて、

CDの後半には、ピアノ演奏付きの朗読が入っています。

 

このお話は、ピアニストの角 聖子さんが書き下ろした、

泣き虫のおサルさんミロと森に捨てられていたピアノとの出会いの物語です。

木登りが出来ないミロをからかう森の動物や、嫌われ者のオオカミと、

仲良くなりたいと願うミロは、ピアノのコンサートに招待します。

一生懸命ピアノの練習をするミロ、でもコンサートの日のことを思うと

緊張して、思うように手が動かなくなってしまいます。

泣きながらも、必死に練習を重ね、コンサートの日を迎えます。

勇気をふりしぼり、みんなと仲良しになることを願って、ミロはピアノを弾きます。

そして…、その想いが、ピアノの音を通してみんなに伝わり、

みんなの心を一つにしてくれます。みんなの笑顔が、ミロを暖かく包みます…。

 

作者の角 聖子さんは、あとがきの中で、

「音楽には、人と人を繋ぐ力がある!それは、私が実感してきたことです。

また、ドキドキしながらも、みんなの笑顔を思い浮かべることで、

楽しく演奏できるということも、私自身の経験と重なっています。

そして、絵本の中で、両手、両足、シッポまで使ってピアノを弾くミロを通して、

ピアノは全身で弾くものだということも、私は、伝えたかったのです。」

そう、書いていらっしゃいます。

 

久しぶりに、ピアノ演奏付きの朗読を聴きながら、絵本のミロちゃんを見ました。

小さなミロちゃんが、とっても可愛いです…。ぎゅーっと抱きしめてあげたいぐらいに。

この絵本の中に流れるピアノ曲の楽譜も出版されています。

テーマミュージックの『お願い、お月さま』は、勿論 角 聖子さん作曲です。

『きらきら星ファンタジー』も、ステキ(≧∇≦)。

ミロが、コンサートで、最初に弾いた曲は、この『きらきら星ファンタジー』の

ラグタイム風の変奏曲です。これがまた、とにかくバッチリ❗️ステキなんです。

もし、どこかで目に留まる事がありましたら、是非是非ご覧下さいね。