やましたピアノ教室の新着ブログ

月別アーカイブ: 2024年3月

音楽絵本『ミロと森のピアノ』

今日で3月も終わり、自宅の近くにある桜の木を見に行くと

今年もちらほらと桜の花が咲き始めていました。

明日から4月、新年度の始まりです。

 

もう随分前のお話なのですが、私は、『ミロと森のピアノ』という

CDのついた1冊の絵本に、出会いました。

かわいい耳の大きな女の子のおサルさんが、表紙に描かれています。

付属のCDには、ストーリーに合わせて流れる、ピアノ演奏が入っていて、

CDの後半には、ピアノ演奏付きの朗読が入っています。

 

このお話は、ピアニストの角 聖子さんが書き下ろした、

泣き虫のおサルさんミロと森に捨てられていたピアノとの出会いの物語です。

木登りが出来ないミロをからかう森の動物や、嫌われ者のオオカミと、

仲良くなりたいと願うミロは、ピアノのコンサートに招待します。

一生懸命ピアノの練習をするミロ、でもコンサートの日のことを思うと

緊張して、思うように手が動かなくなってしまいます。

泣きながらも、必死に練習を重ね、コンサートの日を迎えます。

勇気をふりしぼり、みんなと仲良しになることを願って、ミロはピアノを弾きます。

そして…、その想いが、ピアノの音を通してみんなに伝わり、

みんなの心を一つにしてくれます。みんなの笑顔が、ミロを暖かく包みます…。

 

作者の角 聖子さんは、あとがきの中で、

「音楽には、人と人を繋ぐ力がある!それは、私が実感してきたことです。

また、ドキドキしながらも、みんなの笑顔を思い浮かべることで、

楽しく演奏できるということも、私自身の経験と重なっています。

そして、絵本の中で、両手、両足、シッポまで使ってピアノを弾くミロを通して、

ピアノは全身で弾くものだということも、私は、伝えたかったのです。」

そう、書いていらっしゃいます。

 

久しぶりに、ピアノ演奏付きの朗読を聴きながら、絵本のミロちゃんを見ました。

小さなミロちゃんが、とっても可愛いです…。ぎゅーっと抱きしめてあげたいぐらいに。

この絵本の中に流れるピアノ曲の楽譜も出版されています。

テーマミュージックの『お願い、お月さま』は、勿論 角 聖子さん作曲です。

『きらきら星ファンタジー』も、ステキ(≧∇≦)。

ミロが、コンサートで、最初に弾いた曲は、この『きらきら星ファンタジー』の

ラグタイム風の変奏曲です。これがまた、とにかくバッチリ❗️ステキなんです。

もし、どこかで目に留まる事がありましたら、是非是非ご覧下さいね。

保育科さんのピアノレッスン

3月も半ばを過ぎて、お天気の周期が短くなってきました。

季節の変わり目、春はそこまでやって来ていますね。

そう!3月一番口ずさむ歌は『春一番』

♪〜もうすぐ はーるですねぇ 恋をしてみませんか〜♪

ホントにこの歌が好きなんです〜私!

 

さて…、今日は、この春から保育科に進学される生徒さんの

バイエルレッスンのお話をしたいと思います。

私の教室にはこの春から保育科に進学する生徒さんが、2人います。

幼い頃に短期間でもピアノを習っていれば、バイエルの本を開けても何とかなるかな!

ですが、これまでピアノを弾いた事がない方にとっては、

なかなかバイエルを弾くのは難しいと思います。

 

最近、幼稚園や保育園で歌われる歌は、凄くリズミカルでオシャレです。

バイエルが弾けたとしても、それではなかなか今の曲には

対応しきれないだろうな〜と、思います。

 

先月体験レッスンに来て下さった生徒さんは、ピアノが未経験の生徒です。

きっと、思うように手が動いてくれないジレンマを感じる事でしょうに、

いつもいつも笑顔でピアノを弾いて下さる姿に、頭が下がります(o^^o)。

それでも、将来の事を考えると、読譜はもちろん、

コードネームもカデンツを弾く中で、学習しておかなければ…と、

バイエルのレッスン以外にも学習して欲しい事は沢山あります。

 

最近、子供達に聞くと、幼稚園、保育園での歌の練習は、

CDカラオケを使ってする先生が多いそう…、なんだか寂しいですね。

難しい伴奏でなくてもいいから、右手でメロディを弾きながら、

簡単なコード伴奏で歌のお稽古が出来る先生であってほしいです。

 

がんばり屋さんのプレティーチャーさんを、あと2年でしっかりピアノが弾けて、

歌が歌えるティーチャーに育てなくては❗️です。

そして私も、2人の生徒さん達を通していろんな事を学んで、

一緒に成長していきたいなぁと思います。

 

7級の壁…ヤマハピアノ演奏グレード

いつも山下ピアノ教室のブログをお読みいただきまして

ありがとうございます。

 

前回のブログに、皆さまから沢山のコメントをいただきして

本当にありがとうございました。とてもとても嬉しく拝見いたしました。

私自身もピアノ教室comにお世話になり、

ブログを書き始めて10年経ったことに、驚きながらも感慨深い想いです。

 

それでは!今日はグレード試験の初見のお話をしたいと思います。

ヤマハピアノ演奏グレードは、私のレッスンの中で

発表会と共に、大切に続けていることの一つです。

 

8級までの初見は、たいていの生徒さんがあまり苦労することなくマスターして下さいます。

ところが、7級の段階で初見に苦労しない生徒さんと、

苦労する生徒さんに、大きく別れていくようです。

 

Bコーを選択している生徒さんは、即興との関連性があるのせいか、

即興をマスターしていくのと並行して、初見もマスターしていくようですが…、

Aコースを選択している生徒さんにとっては、初見だけが孤立してしまうようで、

苦労する生徒さんと、苦労しない生徒さんにわかれてしまうようですね(。-_-。)。

 

ただ、幸いな事に、右手の初見はどの生徒さんも大差なく弾けています。

問題は、左手にあるようですね。

初見に苦労しない生徒さんを見ていると、ある事に気づきます。

それは、不必要に手を動かさない事です。

 

わからない音や、和音があった時に、手をその前の音を弾いたポジションにおいたまま

目だけで次の音を確認して、それから指を移動させます。

そうする事で、弾き直しを何度もせずに、正確な音をつかむ事が出来るようです。

何度も弾き直しをすると、余計に焦ってしまって、精神的にも良くないですね。

この方法を指導に取り入れてからは、随分初見のレッスンが楽になったようです

 

学習者グレードは6級まで続きます。

初見でつまずくことがないように、今週も頑張ろうと思う私です

 

あれから10年…新しい門出です

今日は10年前の3月に書いたブログを再投稿したいと思います。

この日のブログに登場する生徒さんが、今日教室に来て下さって

とってもとっても嬉しいお話を聞かせてくれました。

 

♪2014年3月21日のブログです。

 

私の教室には、シンガーソングライターを目指して勉強中の、

19歳の男の子…私にとってはいつまでも可愛い男の子なのですが(笑)、

19歳の青年がいます。

 

出会いは、14年前 彼が幼稚園の年中さんの頃でした。

幼稚園の先生が弾くピアノを、いつも横に座って見ていた事がきっかけで

私の教室に来て下さいました。

ちょっぴり泣き虫さんで、でもとにかくピアノを弾くことが大好きな男の子(≧∇≦)!

中学校を卒業するまで、週に2回 レッスンに来て下さってました。

 

高校生になったばかりの夏の発表会で、「何か違うことに挑戦してみたい」と相談されて、

何の気なしに、弾き語りを提案したら…ツボにハマった!そんな感じでしょうか。

最初に弾き語りをした曲は、 尾崎 豊の『I LOVE YOU 』

そこからは…もう一直線! EXILE、サザンオールスターズ、槇原敬之…etc。

高校3年生になった頃には、シンガーソングライターを目指して

作曲の勉強を始めて、オリジナル曲も作曲するようになりました。

大学進学と音楽専門学校進学を迷った末に、専門学校を選択し、

期待に胸を膨らませて入学したのが、1年前でした。

 

でも……、そんなに甘い世界ではないんですね(u_u)。

この一年は、本当に辛くて、挫折の繰り返し…、歌うことも出来ないくらいに…。

毎週レッスンに来る彼の顔から、笑顔がなくなりそうになりました。

そんな彼を救ってくれたのは、『 YouTube 』でした。

 

昨年末のクリスマスコンサートで弾き語りをした

槇原敬之の『The Gift…僕が一番欲しかったもの』がとてもステキだったので、

私は、このコンサート画像をYouTubeに載せるように提案しました。

提案と言うよりは、ほぼ強引に〜だったしょうか(笑)。

それでも、少しづつ画像を検索してくださるようになり、

自分の知らない方々が、自分の画像を見てコメントを寄せてくれる事は、

彼にとって、大きな大きな救いになりました。彼に、笑顔が戻りました。

 

この春休み、彼は初めてのライブを大阪で行います。

泣き虫さんだった彼が、ライブのステージに立つ!

花束を持って、見に行こうと思います☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆。

まだ、未成年なので本当の乾杯は、二十歳になってからですが、

私の大切な大切な 未来のシンガーソングライターに❗️カンパーイ❗️❗️

 

☆このブログから10年経ちました。

この春、彼はとても有名な歌手の方の元で、お仕事をすることになりました。

こんな嬉しい報告を聞けるなんて、本当に夢のようです。

この10年ひたむきに自分の夢と向き合って、頑張り続けてきたことが

こんな嬉しい道に繋がっていたなんて…本当に良かったです。

新しい門出を心から応援して行きたい私です。

そして…彼のこの10年に、おめでとうの拍手を送りたいと思います。